The関西2018の寄稿文なり。。。
こんにちは。今回は3月17日、18日に京都大学で開催されたThe関西2018の個人的な感想と反省をして生きたいと思います。文責は成蹊2年のYUUKI TAKIMOTO(たっきー)が担当します〜。
今年のざかんは、成蹊からの出場は自分だけでした。僕はKUの吉井さん、OPUのOBの日下さんと組ませていただきました。
結果からいうと、僕らは12th breaking team , Quatar Finalist になりました、、!!(初めてのブレイクを経験しました笑)
てんさん(天明直希さん)曰く、成蹊で1年生がオープン大会でメインブレイクしたのは5、6年ぶりくらいらしいです。とても嬉しいです。(小判鮫、笑)
この経験と自信をこれからも生かしていきたいと思ってます。
自分は今大会ではファーストスピーカーをしました。ファーストスピーカーとして必要とされる役割というものを感覚としてある程度会得できたのではないかな〜〜と思います。笑
◯
なんかざっくりとした個人的な感想はここまでにして、一日目の予選ラウンドのモーションを自分なりに振り返ってみようと思います。
R1
Time has passed and technology has developed enabling the creation of medicines that completely cure all forms of mental illness (e.g. the full cure of Asperger syndrome). Assuming this technology exists, THW not allow parents to force their children to take these medicines.
THW allow children to choose to be adopted into a new family without the consent of their current parents.
TH as a parent who has lost their child would remake the child by clone technology.
僕らはガバで、下のmotionをしました。相手はありまゆさんたちのチームで1ラウンド目からブレイク候補チームに当たってしまって早速お腹痛くなった記憶あります笑笑
自分の子供を失ってしまった親はその子供のクローンを作っても良い、というmotionです。
メインの論点としては、
①クローンチャイルドが必要とされる親にとってどっちがいいのか
②クローンとして作られた子供にとってどっちがいいのか
もっと詳しく詰めていけばよりクリティカルな論点になるんですが、ざっくりとこんな感じで。笑
ガバはいかに子供を失った親が立ち直れないレベルでかわいそうなのかの分析を深めました。そして失った子供のクローンがその親にとってのlast optionであるという話を出しました。
オポは子供に対する親の押し付けがやばいっていう話をしてきました。
↑すご〜〜くざっくりした話ですけど感想をメインに書きたいので。笑
このラウンドは負けてしまい、次のラウンド目から負けられない戦いが始まったのでこの後の緊張感はすごかったですww
けれど、このチームでちゃんと揃ってラウンドがこの大会当日のラウンドだったのにチームとしてのコンシステンシーやバランスが良かったのでモチベも高まってました。
R2
THBT all science related articles in all published works should be written solely by scientists.
Assuming that it has been perfectly proved that all human beings can go to a post-mortal utopia after death, THW not allow the publication of this information and would instead withhold it.
THBT technology companies with significant market shares should not be eligible for patent protection.
そして2ラウンド目、motionは真ん中のユートピアでした。
仮に、人が死んだ後にユートピアに行けるということが完璧に証明されたとして、政府はその情報を公に公開すべきではない、というmotionで、僕らはオポでした。
僕らのラウンドで出てきた論点としては、
①そのように人々にとって混乱を招きかねない情報を公開すべきなのか否か。
②公開したとしたらどう良いor悪いのか
ぼくはオポで、情報を公開すべきというサイドでした。
メインのコンストとしては、
①生きることに苦しんでいる人(末期患者や差別に苦しむマイノリティーなど)にとってそういった苦しみから解放されるユートピアに行くか、この世でその苦しみと戦うかのどちらが自分にとって良いのかの判断は個人にしかできない。そして政府にはできない。
②仮に情報が公開されない場合、どう個人にとってハームなのか、例えば末期患者は苦しみが長引く、差別に苦しむ人はその差別に耐えなければならない。
結果としては勝ちました。
このラウンドではファーストとして「自分がどこで勝ちたいのか、どこを推したいのか」をちゃんとジャッジに伝えられたのでかなりファーストとしての仕事を果たせていたと思います。
R3
Dark tourism is a tourism that involves travelling to places associated with death and suffering caused by human-made disasters/tragedy, such as Auschwits and the Aokigahara Suicide Forest.
TH regrets the rise of “dark tourism”.
THW criminalize Yakuza membership.
TH supports the continued remilitaraization of Japan
R3、モーションは真ん中のヤクザで、ガバでした。
僕らのコンストとしては、
①「ヤクザ」がどう犯罪化の要素、条件を満たしているか。
→ヤクザの事務所が住宅街にあるだけで近隣住民は「恐怖感」を抱き、日常生活に支障をきたす、例えば子供が夜に外出することを制限しなくてはならなかったり、犯罪に巻き込まれないようにケアしなくてはならない。また、刺青が入っているヤクザが歩いてたりすることで街の治安が悪くなったりすることなどです。
②なぜmembershipなのか。(犯罪に手を染めていない構成員も裁きの対象になってしまうというBOPの証明)
→オポはヤクザの家系に生まれてきた子供や、無理やりヤクザに所属させられてしまった人にハームという話をしてきたのですが、僕たちとしては1、そういう人たちにもリハビリができて良い 2、じゃあそのままヤクザの構成員として犯罪に手を染めなければならない状態のままでいるのと、裁かれてその構成員から外れることができるのとどっちの方がいいのかのコンパリをして、その話を削りました。
結果勝ちましたが、ファーストとしてはどうハームなのかの話だけしかできておらず、どうそれがcriminalizeをjustifyできているのかまでの説明ができていなかったので、ファーストとしての役割を十分に果たせていなかったのが心残りでした。
かなりカエルさん(吉井さん)と日下さんに助けられる形になってしまいました。
反省としては、ファーストの段階からモーションのコア、ガバとしての一番のBOPであるcriminalizeのjustificationを証明することをすべきでした。
R4
THR the use of female body as a site of feminist protest(e.g nude and topless protests, Slutwalk)
TH regrets the dominant narrative of women as non-violent and vulnerable in conflicts and humanitarian crises.
THBT the feminist movement should oppose the advertisement of beauty services(e.g. makeup, beauty salons)
最後のラウンドまで来ました。笑
僕らはガバでモーションは下のフェミが化粧品などの宣伝がされている広告に反対するというモーションでした。
ジャッジがケビンさんでさらにブレイクするか否かのバブルラウンドでかなりチームとしても興奮していました笑
個人的にはフェミモーションの時のカエルさんが最高にかっこいいのでこのラウンドの音源今でも3日に1回は聞いてます(やばい笑)。
僕らガバが言ったことは
①女性が美しくあることをcelebrateしている近年の広告は女性が「化粧をすべき」または「スタイルを良くするべき」と言った社会的normを作り出している。
②そのnormが女性に選択を強要していて、女性にとってのself-accutualizationが達成されない。
③男女不平等(しいては男女の格差)の排除を目的としたフェミはoppseすべき(justification)
です。
ディプティーのカエルさんが言っていた①、③に付随する話で、女性の美容系の広告にジャニーズなどの「男性」が出て来ていて、「男性が女性の理想像というものをcelebrateしている」という話はグサっときました。
逆にオポは、広告って多様化していているよね、美容の多様化によって女性のchoiceは増えているよね、という話をずっとしていて、「フェミ」としてという話が抜けているのと、その美容の多様化は広告によって担保されなくても良いよねという話で切れました。
結果勝てたので、この大会では3勝1敗で、12位ブレイク(ギリギリ)でした。
僕は京大の近くにある居酒屋でチームとその他大会に出ていた人たちで打ち上げをしていて、その時にちょうどそのライブ配信があって、ブレイクチームに僕らのチーム名が出た時はガチ泣きしました。笑
今回が僕にとっての初めてのブレイクだったので、ブレイクするのってこんなに興奮するし嬉しいんだって感動しました。
なんというかディベートを初めてまだ一年も経たないようなアマチュアの僕が言うのもあれなんですが、「ディベートやってきてよかった」って心から思えた瞬間でした。なんだかんだ、ディベートを初めてからただ漠然としたイメージで「ブレイク」というものを目標としていましたが、その目標が叶ったということが夢なんじゃないかって思うほど嬉しかったです。
●今大会を終えて(感想)
本当にふとしたきっかけで参加した今大会でしたが、思っていた以上に色々な経験を得ることができ、さらに1人のディベーターとしての自信がついたと思います。俗にいう「オーソリティ(≒ブレイク歴など)」がこの英語ディベート界における絶対的な価値基準だとは思っていませんが、少なくとも僕個人としては、なんらかの形でそういった目に見える実績というものを欲しいと思っていたので、それをまずは1つ目、手に入れることができたのは本当に嬉しいです。
人によっては僕のことを「先輩にブレイクさせてもらっただけ」という風に言う人もいるかもしれません。僕はそれを否定はしてないし、自分がとても優れていたからブレイクできた、と言えるほど自惚れてもいません。でも、尊敬する先輩たちと一緒のチームで、一緒にブレイクした、少なからずもチームの勝ちに貢献できたと言う事実は、自分自身のディベーターとしての自信の根源として誇りたいと思っています(ちょっと生意気。笑)。
今回のブレイクは、実質的なコバンザメでしたが、絶対に同期と一緒に自分が引っ張っていったチームでのブレイクも取りたいと思っています。
((ちなみにこの記事を書いてるのが既に5月末なので言ってしまうと、春Tはバブルまで行ったんですけど負けちゃってルーキーブレイク落ちしてしまいました。泣 悔しい。。))
●今大会を終えて(ロールに関する話)
今大会ではファーストを務めさせていただいたんですけど、やっぱり今回のチームと同期のチームで感じるの差は、圧倒的プレパの速さでした。モーションがリリースされてから、3モーション選びもほぼ1分以内に決まり、ラウンドのモーションになりそうなモーションから順にどういったイシューを選ぶのかまでを5分以内にほぼほぼ決めていたので、ファーストとしての役割を果たしやすかったです。
この大会のチームと組んで大会までの期間電話などでプレパをするまで、僕は「モデル」ってなあに??みたいな壊滅的な状況だったので、より「ファーストとしての役割」というものを感覚として掴めたのではないかと思いす。
この感覚をもっと掴んで、ファーストとして成熟できるようツトマタイと思いました。
●余談(というかこっちの方がメインだった。。?)
ちなみに2日目のブレイクラウンドに関しては、プレクオでたまねさんチーム(みんなGF経験者だった、、)とあたり、発展途上国における海外のailing corporationに対する資金救済をするみたいなモーションでしたが、結果は勝ちで(嬉しすぎたORで叫んだ)、クオファイでますうらのさん、同期のばばたく、くぼくんチームに、アメリカのデモクラッツとしてトランプ政権に対して壁を作ることを許す代わりにダッカの合法化を約させるというモーションで負けてしまいました。
けどブレイクラウンドで1勝できたのが嬉しかったです。
●さらなる余談
クオファイで負けてしまったのでそのあとでセミファイをしている時間に、チームのみんなと、天さん、どあらさんと京大のすぐそばにある「にぼ二郎」というお店に行きました。笑
家系初めてでしたがあれって本当に食べきれないですね、、笑 後半戦ただきついだけという。笑 けどおいしかったです!!!
また来年ざかんに出ることになったら行きたいなああ〜〜って思いました。
((なんだこれ))
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